注目キーワード  ワードプレス テーマ

「おい、小池!」から学ぶマーケティング戦術

「おい、小池!」って知ってますか?

ググれば記事や写真がいっぱい出てきますのであえてここで細かい説明は不要と思いますが、試に私の身の回りの人に雑談がてら聞いてみたら結構な比率で知っており、私と同じくパチンコ屋で見たと言う人が多数でした。

そうです!十数年前に全国に懸賞金数百万の指名手配犯として至る所にポスターが貼られていました。これまでも指名手配犯のポスターはあちらこちらで見た事がありましたが、全く気にもならずスルーしてました。

おそらく指名手配犯とすれ違っても気付く事もなかったと思います。

しかしこの「おい、小池!」の指名手配ポスターはそういう事に全く興味がないこの私の目にとまったのです。まさに衝撃的でした。これを考えた人はもし大手企業の広告宣伝部にいたら大出世してたことでしょう。

私はこの「おい、小池!」から多くのビジネスに役立つことを学びました。そして実践し売り上げにアップにもつながりました。

もっとも小池氏に会った事もなければ、何かを教えてもらった訳ではありません。

「おい、小池!」の見出しです。 広告にはファーストコンタクトが大事なのです。「おい、小池!」はまさに集客の大ヒントなのです。

こんにちは、MIT-Marketing Labo管理人の@AcademyMit齊藤です。
広告はインパクトが一番大事ですね!
先日、下記のツイートをしました。

「おい、小池!」を参考にHTMLメール誕生?

おい、小池!HTMLメール

テキストメール全盛期当時、メルマガ会員に週2回のメール配信をしておりましたが、会員の目を引く為の工夫と言えばメールの「件名」をインパクトのある件名にして、興味をそそる文章を書きリンクをクリックしてもらいプレゼン用のページに誘うというやり方でした。

プレゼン用のページを見て興味がなくて売り上げにつながらないのならしょうがないんですが、そのページを見させるまでが最も大変でした。

その状況を打開する策は常に考えていましたが、なかなか見つからずにいた時出会ったのが、「おい、小池!」のポスターでした。

この衝撃的なインパクト! メルマガもファーストコンタクトでこのインパクトを与えたら高確率でプレゼン用のページまで誘導出来る!と

しかし当時HTMLメールはまだ見た事がありませんでした。多分無かった?んじゃないかと記憶しております。メールでしょっぱなから画像を見せつける事が出来れば!と今でいうHTMLメールのようなものがあれば!と

そのころから HTMLメールの案は私の頭の中にありましたがその様なものを作る技術がありませんでした。

そして時が過ぎ、初めてHTMLメールを見たのがヤフーからのメールでした。HTMLメールを考えた人は「おい、小池!」を参考にしたのかは定かではないが、私の中ではHTMLメールはそれまでのテキストメールを進化させた「おい、小池!」バージョンがHTMLメールと定義しています。

ダイレクトメールに「おい、小池!」を活用

おい、小池!ダイレクトメール

当時、新規事業として制作したマッチングサイト(2017年に売却)で、このサイトを稼働させる為には全国のある職人をそのサイトに掲載(無料)される必要がありました。

その為まずはヤフーリスティングとグーグルアドワーズで広告をバンバンだしましたが 、ほとんど掲載依頼がありませんでした。

BtoCサイトなのでまずBが整備されなければこのサイトが成り立ちません。
そのBの募集にBからの反応ほとんどなし。逆にCからの問い合わせは結構ありました。

問い合わせと言うよりは苦情かな? 「このサイトには業者が全くのってないじゃないか!」といった感じのものはバンバンきました。Cからのクリックばかりで 広告費用はドンドンかさばる一方でした。その地点で発生した疑問

1、職人ってパソコンやるのか?
2、職人はパソコンもってるのか?
3、職人はパソコンできるのか?

とりあえずベータ版で作ってビジネスになるかの実証実験の段階でしたのでこの1~3は全く考えてもいませんでした。 そこで検索して調べたらホームページを公開している職人業者はとても少なかった。

業種が業種だからインターネットのマッチングには 向かないのかな?

いやCからの反応はけっこうあるからやはり、ビジネスチャンスには違いない。そこで職人の情勢をリサーチした結果、方針変更。

1、いったんリスティング広告を ストップしてDMで募集。
2、データベースはWeb上よりもiタウンページを採用。
3、DM届いても見ないで捨てられないようにする為の対策として、「おい、小池!」のように興味の沸くような大見出しの入ったパンフレットを作成
4、パンフレットを透明な封筒にいれて「おい、小池!」部分を職人の目に止めさせ、内容を見てもらう。

結果はDMを発送して3週間で全国で1000件強の職人がら掲載依頼。同じDMを3ヵ月間で3回発送し5ヵ月程で2500件位掲載していただく事になりました。

そして掲載いただいた職人にアンケートしたところパソコンの所有率は50%程度でしたので、ベータ版から正規版にする際に携帯サイトも立ち上げた事により更に売り上げアップする事をなりました。

その後このサイトは数年間に渡ってメインの収益サイトとして活躍しましたが、「おい、小池!」を見ていなかったらこのサイトはベータ版で終わっていたかもしれません。

その後このサイトは数年間に渡ってメインの収益サイトとして活躍しましたが、「おい、小池!」を見ていなかったらこのサイトはベータ版で終わっていたかもしれません。

アイキャッチ画像は「おい、小池!」の役割を果たしている

おい、小池!アイキャッチ画像

ブロガーにとって今となっては、ごく当たり前の事になっているアイキャッチ画像の使用も当時はほとんど見かけませんでした。

せっかく検索エンジンに上位表示されても開いた瞬間、文字だけビッチリ並んだ記事だと何のインパクトもなくすぐに退出されてしまう事も少なくはありません。

記事を開いた瞬間「おい、小池!」があるとファーストコンタクトで興味を引き、記事を読んでもらえる可能性が高まります。

私は当時ブログではなく誘導用のホームページでそれを実行したところ訪問者の平均滞在時間が20倍以上になりそれと比例するように売り上げも伸びました。「おい、小池!」効果が売り上げを増大させてくれました。

まとめ

私は「おい、小池!」がどの様な事件を起こしたのかは私には全く興味がありません。

しかしこの見出しタイトルは人の目を一旦止めるという力をもっており、この力は集客メディアでは使わない手はない!

特にテレビの様に言葉を発しないブログやホームページ、メールマガジンではせっかく訪問にきたお客様を素通りさせない為の武器になります。

これが「おい、小池!」がもたらした経済効果とも言えるでしょう。