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注目のWebマーケティング手法:インバウンドマーケティング

ネットやSNSの台頭により出現した新しいマーケティング手法。それが今注目されているインバウンドマーケティングです。

まずはWebでブログや動画等を公開し話題になる事を目指します。

それが上手く行けば、検索結果の上位になったりSNS等で情報の拡散が始まりますので、その影響で興味を持ってやってきたユーザに売り込みを掛けるのですが、この一連の流れをインバウンドマーケティングと言いいます。

こんにちは、MIT-Marketing Labo管理人の@AcademyMit齊藤です。
注目の新しいマーケティング手法。インバウンドマーケティングの活用はこれからは必須事項と言えるでしょう。
先日、下記のツイートをしました。

「見てもらう」旧来のマーケティング手法

旧来のマーケティング手法は、どちらかといえばアウトバウンド型の物が多い物でした。

アウトバウンドとは『外側に向けた』という意味で、そのタイプのマーケティング手法は、企業が売りたい相手に対し広告を発信する事がメインになります。

代表例では、テレビのCM広告や、ダイレクトメール、マス広告等があげられます。勿論、このタイプの広告は現在でもありますし、マーケティングの代表的手法の1つであるのは間違いありません。

ただし、現代は以前とは事情が変わってきているのもまた事実です。

消費者は多くの情報にいつも晒されており、潜在的に相当消耗しています。その結果、例え良い商品の情報であったとしても見ないで捨ててしまうケースも多くなってきました。

よっぽど、喫緊の課題として必要な物でもない限りは、疲れを堪えてまで見ようとは思わないという事です。

そんなアウトバウンド型の弱点に対する回答として出て来たのが、インバウンド型のマーケティング手法になります。

「見つけてもらう」インバウンド型のマーケティング手法

インバウンドマーケティングは『内側に向けた』という意味になりますが、現代の消費者は外側から一方的に注がれる情報に対してはブロックする度合が強まっていますが、自分の興味を持っているテーマについてはネット等の普及もあり徹底的に追いかける傾向があります。

そういった消費者に確実に捕まえる為には、興味を持って探している人達を更に強く引き付ける一手を準備しないといけません。

つまり、インバウンドマーケティングとは見てもらうのではなく、見つけてもらう事に重点を置いたマーケティング手法という事です。

より詳しく見ていくなら、1番最初にこの考えが登場したのは、2006年のアメリカで提唱者のブライアン・ハリガンは「インバウンド・マーケティングとは一般消費者を特定の商品やサービスに対する顧客に育て上げていく為の、全てのステップやツール、ライフサイクルの総称」と述べています。

つまり、従来のマーケティング商法というよりは、消費者をリピーターに育て上げる為の育成論の様な面がある考え方であるという事です。

リピーター獲得の5つのステップ

最終ゴールをリピーター獲得と設定するとして、それを円滑に行う為には5つのステップがあるとされています。

まず、ネットやブログで情報発信量を増やすのが第1段階です。

仮に旅行会社であるとするなら、自社のHPに訪れる人は旅行情報を求めてやってきますが、旅行情報と言っても色々あります。この時、会社としてプッシュしたい物も勿論あるでしょうが、インバウンドマーケティングの理念に沿うならば、消費者が欲しい情報を載せる様に考えないといけません。

インスタ映えしそうな隠れスポット情報だったり、旅行先で最近話題になっているイベントでの何気ない注意事項であったり訪れる人のニーズを考えて情報掲載する事で初めて意味が出て来ます。

そして、それが上手く行ったとしたら次は第2段階と、第3段階として訪問者を見込み客と見なして彼らが必要とする情報から、どういった商品を購入してくれるかを推測し準備をします。

実際の商品の売れ行き等のデーターから考えて消費者像を設定し、旅行とするならば、その土地に出かけるに辺り必ず買いたくなる物の広告等の情報を上手くあげる事が出来れば、その商品を実際に消費者が購入し使ってくれる可能性は間違いなく高まります。

後は、第4段階として購入してくれた人がリピーターになってくれる様に、他社との差別化になる様なサービスを上手く投入出来れば理想的です。

そして、この段取を綺麗に進めていく為に無くてはならないのが、第5段階改善点の洗い出しになります。

人間相手であり、しかも複数を相手にしている以上は必ず予想外の出来事は起きます。クレームで明らかになる事等もありますが、訪問者が欲しいと思ってあげた情報が的外れになってしまっている事や、利用者の様子から改めて潜在ニーズがあるサービスが考案出来る様なケースも少なからずあります。

そういった情報を即ビジネスに直結させる為には、改善点の洗い出しという事でデーターのチェックは必須事項とも言えます。

人によっては、第1段階以前に事前調査の徹底を入れて6段階で考えているという場合もありますが、長期戦略を考えつつも、情報を即活かせる様な体制を作っておく事がインバウンドマーケティング成功のカギと言っても過言ではありません。

場合によっては、他社運営メディアに寄稿してみたり、ゲストブログとして色々な所に書き込みをする事等が選択肢にあがる事もあります。

まとめ

インバウンドマーケティングは今注目されている手法ですが、もちろん旧来のアウトバウンド型の手法を全く無視して行うのは得策とは言えません。

特徴を把握した上で、アウトバウンド型のマーケティング手法と上手く使い分けや組み合わせていく事が、これからの時代には必須になると思われます。