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ミミズコンポストのエサは?:入れてOK・NG食材で堆肥作りを成功させる

ミミズコンポストのエサは?:入れてOK・NG食材で堆肥作りを成功させる

ミミズコンポストは、生ゴミを良質な堆肥に変える持続可能な取り組みです。

しかし、生ゴミなら何でも入れて良いわけではないので、NG食材を把握する必要があります。

ミミズコンポストは密室のためミミズの逃げ場がなく、NG食材はミミズの取っては居心地の悪い環境になり、場合によっては生存の危機にもなりえます。

この記事でわかる事

ミミズコンポストとは

入れて良いものエサのリスト

入れてはいけないNG食材リスト

この記事では、ミミズコンポストでミミズが喜ぶエサと、避けるべきNG食材を詳しく解説します。

ホームセンターやネットで購入、もしくは自作でミミズコンポストを始める方には参考になると思います。

ミミズコンポストとは?エコロジーな循環型システム

ミミズコンポストとは?エコロジーな循環型システム:Local Life Lab
ミミズコンポストの基本とメリット
コンポストの種類と選び方
ミミズコンポストの始め方

ミミズコンポストを始める方法は、1つではなく様々な方法があります。

家庭から出る生ゴミの減量にも貢献できるためエコの観点から補助金の出る自治体もあります。


ミミズコンポストの基本とメリット

ミミズコンポストは、生ゴミをミミズの力で分解し良質な堆肥を作り出す環境に配慮したシステムです。

家庭菜園やガーデニングで活用できるだけでなく、家庭から出る生ゴミの減量にも貢献できます。

環境問題への意識が高まる現代においてミミズコンポストは持続可能な社会を実現するための有効な手段の一つと言えるでしょう。

LFCコンポストなど、 手軽に始められるキットも人気を集めています。

従来の焼却処理に頼るのではなく、自然の力を活用することで二酸化炭素の排出量を削減し 地球温暖化の抑制にもつながります。

また、ミミズが作り出す堆肥は学肥料に頼らない安全な野菜作りが可能で特に家庭菜園で利用している人が増えています。

このように、ミミズコンポストは 環境保護と健康的な食生活の両立に貢献する非常に価値のあるシステムなのです。

コンポストの種類と選び方

コンポストには、さまざまな種類が存在します。

大きく分けて、 生ゴミを微生物の力で分解する「微生物コンポスト」落ち葉や剪定枝などを発酵させる「落ち葉コンポスト」そして、ミミズの力を借りる「ミミズコンポスト」などがあります。

微生物コンポストは手軽に始められる反面、 臭いの問題が発生しやすいというデメリットがあります。

落ち葉コンポストは広いスペースが必要となるため、家庭菜園などを行っている方向けです。

ミミズコンポストは微生物コンポストに比べて臭いが少なく、落ち葉コンポストに比べて場所を取らないため初心者にもおすすめです。

設置場所や目的、 生活スタイルに合わせて最適なコンポストを選びましょう。

ホームセンターやネット通販では、様々な種類のコンポストが販売されており、手軽に購入することができます。


ミミズコンポストの始め方

ミミズコンポストを始めるには、まずミミズが快適に過ごせる環境を整える必要があります。

具体的にはミミズコンポスト専用の容器やミミズが分解しやすい基材(ピートモス、ココヤシ繊維など)そして、生ゴミを分解してくれるミミズを用意します。

ミミズはシマミミズ(別名:アカミミズ)が一般的です。

シマミミズは、生ゴミを食べる能力が高く繁殖力も旺盛なのでミミズコンポストに最適です。

容器は通気性と排水性が良いものを選びましょう。

基材は、適度な湿り気を保ちミミズが潜りやすい状態にしておくことが重要です。

ミミズを入れる際は、急激な環境変化を避けるため徐々に慣らしていくようにしましょう。

適切な環境を整えることでミミズは活発に生ゴミを分解し、良質な堆肥を作り出してくれます。

ミミズコンポストのエサ:入れて良いものリスト

ミミズコンポストのエサ:入れて良いものリスト:Local Life Lab
野菜くず・果物の皮
コーヒーかす・お茶殻
卵の殻

ミミズコンポストの運用ではミミズにエサを与えなければなりません。

ここでは、入れて良いものの中でも特にミミズが好むものを紹介します。


野菜くず・果物の皮

野菜くずや果物の皮は、 ミミズにとって大切な栄養源となります。

キャベツの芯、大根の葉、人参の皮、リンゴの芯、バナナの皮など 様々な種類の野菜くずや果物の皮を 与えることができます。

ただし、 大きすぎるものは分解に時間がかかるため細かく切ってから与えるようにしましょう。

また水分が多いものは、コンポスト内の湿度を上げてしまう可能性があるため適量を心がけましょう。

野菜くずや果物の皮は、ミミズコンポストの基材と混ぜ合わせることでより分解が進みやすくなります。

ミミズが喜んで食べてくれる様子は、観察するだけでも楽しいものです。

コーヒーかす・お茶殻

コーヒーかすやお茶殻は、ミミズコンポストの消臭効果を高めるだけでなくミミズの生育にも良い影響を与えます。

コーヒーかすは、窒素を豊富に含んでおり堆肥の栄養価を高める効果があります。

お茶殻はタンニンを含んでおり、雑菌の繁殖を抑える効果があります。

ただし、コーヒーかすやお茶殻は、酸性度が高いため大量に与えるとコンポスト内のpHバランスが崩れてしまう可能性があります。

適量を守り、他の食材と混ぜて与えるようにしましょう。

またコーヒーかすは、乾燥させてから与えることでカビの発生を防ぐことができます。


卵の殻

卵の殻はカルシウムを豊富に含んでおりミミズの成長を助ける効果があります。

カルシウムはミミズの体組織を強化し繁殖力を高めるために必要な栄養素で、卵の殻はそのまま与えるのではなく細かく砕いてから与えるようにしましょう。

細かく砕くことでミミズが食べやすくなり分解も促進されます。

また、卵の殻はアルカリ性であるためコンポスト内のpHバランスを整える効果も期待できます。

卵の殻を有効活用することで、ミミズコンポストの堆肥の質を高めることができます。

ミミズコンポストのNG食材:入れてはいけないものリスト

ミミズコンポストのNG食材:入れてはいけないものリスト:Local Life Lab
柑橘類
ネギ類(玉ねぎ、ニラ、ニンニクなど)
油分・塩分・刺激物
その他注意すべきもの

ミミズコンポストに入れてはいけないものが存在し、場合によっては死滅もあり得ます。

ネギ類に注意すれば、後は常識的にイメージできるものだと思いますが一応、一通りご覧ください。


柑橘類

柑橘類の皮には、リモネンという成分が含まれています。

リモネンは、ミミズにとって有害な物質であり少量でもミミズを弱らせたり死に至らしめたりする可能性があります。

オレンジ、レモン、グレープフルーツ、みかんなどすべての柑橘類の皮をミミズコンポストに入れるのは避けましょう。

柑橘類の果肉も、酸味が強いためミミズにとって刺激が強すぎることがあります。

柑橘類は、他のコンポストで処理するか生ゴミとして処分するようにしましょう。

ネギ類(玉ねぎ、ニラ、ニンニクなど)

ネギ類(玉ねぎ、ニラ、ニンニクなど)には、硫化アリルという成分が含まれています。

硫化アリルは、ミミズの皮膚を刺激し体力を奪ってしまう可能性があります。

また、硫化アリルは強い臭いを放つためミミズコンポストの臭いを悪化させる原因にもなります。

玉ねぎ、ニラ、ニンニクだけでなく長ネギ、ワケギ、アサツキなどもミミズコンポストに入れるのは避けましょう。

ネギ類は他のコンポストで処理するか生ゴミとして処分するようにしましょう。


油分・塩分・刺激物

油分、塩分、唐辛子などの刺激物はミミズの生育を阻害する要因となりミミズの呼吸を妨げ窒息させてしまう可能性があります。

塩分は、ミミズの体内の水分バランスを崩し脱水症状を引き起こす可能性があります。

唐辛子などの刺激物は、ミミズの皮膚を刺激し痛みを与えてしまいます。

揚げ物、炒め物、ドレッシング、漬物、キムチなど、油分や塩分、刺激物を多く含む食品はミミズコンポストに入れるのは避けましょう。

味付けの濃いものも同様です。


その他注意すべきもの

肉や魚、乳製品は、分解に時間がかかり悪臭の原因となるためミミズコンポストに大量に入れるのは避けましょう。

これらの食品は、腐敗しやすく、ハエやウジなどの害虫を誘引する可能性もあります。

どうしても入れる場合は、少量にとどめ基材の中に埋めるようにしましょう。

また、パンやご飯などの炭水化物も大量に入れると発酵し酸性度が高くなるため注意が必要です。

新聞紙や段ボールなどの紙類は、ミミズの隠れ家となりコンポスト内の湿度を保つ効果がありますがインクが付着しているものは避けましょう。

ミミズコンポストを成功させるポイント

ミミズコンポストを成功させるポイント:Local Life Lab
水分量と通気性の管理
定期的なメンテナンス

ミミズコンポストの運用でミミズが全滅するような場合は失敗ですが、逆にミミズが生き続けて繁殖する循環を継続できる環境なら成功です。

そのためには、エサ以外にも正しい運用をする必要があります。


水分量と通気性の管理

ミミズコンポストを成功させるためには適切な水分量と通気性を維持することが不可欠です。

水分量が多すぎると、コンポスト内が過湿状態になりミミズが窒息したり腐敗臭が発生したりする原因となります。

逆に、水分量が少なすぎるとコンポスト内が乾燥しミミズが活動しにくくなるため、理想的な水分量は基材を握るとしっとりとする程度です。

通気性を確保するためには、定期的にコンポストの中を混ぜたり空気穴を開けたりすることが効果的です。

コンポストの蓋を少し開けておくのも良いでしょう。

水分量と通気性のバランスを保つことで、 ミミズは快適に過ごし活発に生ゴミを分解してくれます。

定期的なメンテナンス

ミミズコンポストは、定期的なメンテナンスを行うことでより良い状態を保つことができます。

具体的にはコンポストの中を混ぜて、空気の循環を促したり分解されずに残った食材を取り除いたりミミズが繁殖しすぎた場合は 間引いたりすることが挙げられます。

また、コンポスト内のpHを測定し酸性度が高すぎる場合は石灰などを加えて中和することも重要です。

定期的なメンテナンスを行うことで、ミミズが快適に過ごせる環境を維持し良質な堆肥を作り続けることができます。

コンポストの状態を定期的に観察し、必要に応じてメンテナンスを行うようにしましょう。


まとめ:ミミズコンポストで持続可能な暮らしを

ミミズコンポストは、家庭から出る生ゴミを有効活用し環境負荷を低減できる非常に優れたシステムです。

適切なエサを選び、水分量や通気性を管理し定期的なメンテナンスを行うことでミミズは活発に活動し良質な堆肥を作り出してくれます。

ミミズコンポストでできた堆肥は、家庭菜園やガーデニングで活用できるだけでなく植物の生育を促進し豊かな実りをもたらしてくれます。

LFCコンポストのような手軽なキットや、ホームセンターやネット通販などで販売されているコンポスト容器も活用し、ぜひミミズコンポストに挑戦してみてください。

ミミズコンポストを通じて持続可能な暮らしを実現し地球環境に貢献しましょう。