
ミミズコンポストとは、ミミズの力を利用して生ゴミなどの有機物を分解させる事のできる簡易的な設備です。
これにより家庭発生する生ごみなどの処理がかんたんにできるだけだはなく、その生ゴミが栄養価の高い有機肥料に変わり、その堆肥は野菜作りに適しております。
もちろんベランダでの家庭菜園などにも活用できる他、環境に優しい方法として注目されております。
一度は聞いた事はあるが、実際に利用してみるという状態に至っていない人がほとんどではないでしょうか?
・堆肥や液肥を家庭菜園で使いたい方
ミミズコンポストはやろうと思えば、ほとんどお金を使わずにやる事ができます。
しかし、ミミズコンポストと言っても室内なのか屋外なのか又、目的が生ゴミ処理だけなのか堆肥を利用する事が前提なのかで運用方法も変わってきます。
この記事でわかる事
✔ ミミズコンポストで必要なアイテム
✔ ミミズコンポストの管理運用
✔ 堆肥、液肥の利用方法
この記事では、ミミズコンポストを始めるために必要な物や管理運用、堆肥、液肥の利用方法など出来る限り分かりやすく解説いたします。
これによりあなたにとって、ミミズコンポストをどの様に運営するべきかの判断ができると思います。
ミミズコンポストを始めるのに必要なアイテム

✅ コンポストの床材準備
✅ コンポストに入れるミミズ準備
ミミズコンポストを始めるためには、そのための準備が色々と必要になります。
ミミズが快適に生きられる環境やその後の堆肥、液肥の利用までを想定した必要なアイテムとその理由を解説します。
コンポスト本体の準備
- ■ クオリティの高いのもを購入
■ コンポスト自作する
■ 自然コンポスト
まずは、ミミズコンポストの本体を用意しなければなりませんが、やはり自作よりも市販品を購入する事をおすすめします。
もちろん自作して経験してみるのも有りですが、ミミズコンポストを運用するにあたって楽な方法やコスパを考えた上で決めましょう。
クオリティの高いのもを購入
ミミズコンポストはAmazonや楽天などのネットで販売されているものがたくさんありますが、ただの箱としての機能しかないものから堆肥、液肥を簡単に取り出せる優れものもあります。
その中で特に優れていると感じるのが「金子みみずちゃんの家」です。
上記はミミズコンポストの事で色々調べている人は一度は目にしていると思われるのが「金子みみずちゃんの家」です。
特に優れている点は、堆肥も液肥もかんたんに取り出せるという点です。
この商品はなぜかAmazonでは見つからず、楽天かヤフーショッピングで販売されております。
ミミズコンポストの本体のみでも販売していますが、この記事をご覧の方はおそらくミミズコンポスト未経験者か、失敗経験者が多いと思いますので、まずはセットで購入する事をおすすめします。
他にも色々なミミズコンポストもありますが、性能に関する情報が少ないため、詳しく分かりやすく説明されていた「金子みみずちゃんの家」を私は購入しました。
レビュー記事は別途投稿していますので参考にして下さい。
⇒ ミミズコンポスト「金子みみずちゃんの家」のレビュー(作成中)
コンポスト自作する
ミミズコンポスト本体を購入するとそれなりのお金がかかるので、自作するという考えも有りだと思います。
自作と言っても簡単なものであれば、収納ボックス又はそれっぽい容器を用意して床材を入れれば、後は温度と水分にさえ注意すれば普通にミミズコンポストとして機能します。
ただ、難点としては堆肥や液肥の取り出しが大変です。
よく言われている「ミミズのいる土はいい土」と言うのは正確には「ミミズのいる土はそのうち堆肥化されるのでいい土になる」です。
そして堆肥化された土からはミミズが新天地を探して移動するため、いい土(堆肥)=ミミズがいないという事になります。
よってどの部分が堆肥なのか又、堆肥として取り出していいタイミングなのかの判断が出来なければなりません。
そして何と言ってもミミズがうじゃうじゃしている状態で堆肥だけ選別して取り除くのがとても面倒です。
自然コンポスト
<写真>
これは田舎でよくある、残飯を捨てる事を目的に作られたもので、自宅敷地内の畑のすみによくあります。
作り方はとてもかんたんで、適当な土で小さい山状の形にして、その上に稲わらや刈った草を載せるだけです。
後はその上に生ゴミを適当に捨てれば、勝手にミミズが発生します。
メリットはミミズに与えてはいけない物などを気にしないで、何でも生ゴミや残飯を捨てる事ができる事です。
ミミズ以外の微生物やカラス、猫なども残飯処理をしてくれます。
デメリットは、捨てるものが適当なだけに匂いがしますので近所からクレームが来ないぐらいの広い敷地を所有していないと出来いという点です。
コンポストの床材準備
- ■ 腐葉土
■ ココナッツ繊維
■ 刻んだダンボール
ミミズコンポストの本体が用意できたら、床材が必要になります。
上記3つのいずれかだけでも、何とかなりますがスタート段階で全滅を防ぐためには、これらを全部混ぜて床材にする事をおすすめします。
腐葉土
腐葉土はホームセンターやネット通販で購入できます。
シマミミズは特に土がなくても生きられますが、元々土の中にいる生き物です。
立ち上げ段階で入れるミミズはそのミミズがそれまでに活動してきた土があればベストですが、釣具屋などで購入した場合はほとんど土がないので作ってあげた方がいいでしょう。
段ボールの切れ端などでも可能ですが、環境を嫌って脱走に繋がる事も少なくないので、やはり腐葉土があった方がいいと思います。
ココナッツ繊維
ココナッツ繊維はホームセンターやネット通販で購入できます。
一般的にはミミズコンポストの床材は色々な情報発信で、ココナツ繊維が推奨されています。
ココナツ繊維を利用する場合は、ミミズに好まれるために必ずあく抜きして使用しましょう。
又、ミミズにとっては十分な環境を整えるには、市販のあく抜きされて販売されているココナツ繊維でも、更にあく抜きした方が確実にミミズに好まれる状態になります。
刻んだダンボール
刻んだダンボールや新聞紙などはミミズが好むエサでもあり、床材としてとても優秀です。
これらは水をよく含み、ミミズが快適に活動できる環境をつくってくれます。
コンポストに入れるミミズ準備
- ■ 釣り具店で購入
■ フリマで購入
■ ミミズ専門屋で購入
ミミズコンポストに入れるミミズを入手する方法は色々ありますが、用意すべきミミズはシマミミズです。
その辺の公園などで見かけるミミズのほとんどが、フトミミズとかドバミミズと言われるもので、生ゴミを食べませんので間違えないようにして下さい。
ちなみにうなぎ釣り用として販売されているものは、ほぼ間違いなくドバミミズです。
釣り具店で購入
手っ取り早く用意する方法は、お近くの釣具屋で購入する事です。
釣り具屋では川釣りのエサ用としてミミズが販売されており、有名どころでは「熊太郎」と言う名称で販売されています。
価格は500~1,000円未満と比較的手ごろな価格ですが、なぜか匹数が毎回が違い40~100匹の間ぐらいとバラツキがあります。
購入地点で既に箱詰めされており弱っているものが多いので、初期段階である程度の数が死滅する事は想定に入れておきましょう。
フリマ、ネット通販で購入
シマミミズは、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングでも購入出来ます。
販売者は釣り具店や爬虫類系のペットショップですが、送料を加算されるため割高になり、送料込みになっているものは商品価格に上乗せされています。
そのため、近くに釣り具店がある場合は直接購入の方がいいと思います。
又、メルカリやラクマなどのフリマでも購入でき、フリマで購入するメリットは価格が安い事です。
デメリットは常に販売されているとは限らないという事と、配送が簡易的がゆえに一定数死着もリスクとして想定しておく必要があります。
しかしこの安さは魅力的なので試してみる価値は大いにあります。
ミミズ専門屋で購入
ミミズ専門屋で購入するとどうしても割高になります。
それまで生きていた床材を入れた状態で配送しますので死着リスクも低く、フリマのように安さ優先の配送ではありませんのでその分は高くなります。
出来る限りお金をかけずにお試し的にコンポストを始める方はフリマとかで購入する方が多いでしょう。
しかしミミズコンポストを最初から本気で運用したい方はミミズ専門屋で購入するのが最も無難だと思います。
ミミズコンポストの管理運用

✅ ミミズのエサの知識
✅ コンポストの継続的な管理
ミミズコンポストの準備が整ったら、いよいよ運用開始できる状態になります。
後は、正しい知識をもって運用しなければミミズ全滅など失敗もあり得ますので、基本的な管理運用について解説します。
コンポストの初期設定セッティング
- ① コンポストは水が抜ける作りにする
② 初期の床材とミミズの投入
③ 水分調整(水分含有量65~75%)
④ 更に床材を投入
⑤ 水分調整(水分含有量65~75%)
ミミズコンポストの初期のセッティングはとても重要で、ここを適当にやってしまうとミミズが全滅する事もありますので注意が必要です。
① コンポストは水が抜ける作りにする
ミミズコンポスト本体の理想形は下から水が抜ける作りになっている事です。
市販のものは基本的にそういう作りになっているものが多いですが、自作の場合はあまりそういう作りを意識していないものが多いのではないでしょうか?
もちろんその様な場合でもかき混ぜるなど手間をかければ運用可能ですが、私的にはあまりおすすめはしません。
理由は腐った水が下に残り続けていい状態と言えないからです。
② 初期の床材とミミズの投入
初期の床材は、それまでそのミミズが住んでいた床材を入れる事で、その方が脱走や死滅などのリスクが確実に減ります。
しかしネット通販や釣具店で購入した場合は、どうしても同梱されている床材が少ないので、初期の床材は作るしかありません。
2~3日経っても脱走や死滅がない場合は、とりあえず成功と判断してもいいでしょう。
③ 水分調整(水分含有量65~75%)
床材とミミズの投入が終わったら水分調整をします。
水分含有量は65~75%が理想です。
④ 更に床材を投入
それまでそのミミズが住んでいた床材を入れた場合は、その上に新規で床材を投入しましょう。
但し、それまでそのミミズが住んでいた床材がなく、初期の床材を作って入れ場合はこの工程と⑤は不要で、初期の床材を作る地点で量の調整だけでOKです。
⑤ 水分調整(水分含有量65~75%)
床材の追加投入後、再度水分調整をします。
水分含有量は65~75%が理想です。
ミミズのエサの知識
- ■ 立ち上げ1週間はエサを与えない
■ エサになる生ゴミ他
■ 与えてはいけないエサ
ミミズコンポストに入れるミミズのエサは与えてはいけないエサがあります。
すでに解説している、自然コンポストのように逃げ場あればいいのですが、逃げ場のない隔離された空間ですので与えてはいけないエサを把握する必要があります。
立ち上げ数日間はエサを与えない
ミミズコンポストの立ち上げ直後はエサを与えないで、まずその環境に慣れてもらう必要があります。
環境に慣れないとエサを食べないため、エサが腐るだけになります。
目安としては、それまでそのミミズが住んでいた床材を使って立ち上げた場合は3日程、新規の床材を作って立ち上げた場合は1週間程エサを与えるのはやめましょう。
ただ、いづれにしても水分調整だけは行う必要はあります。
エサになる生ゴミ他
キッチンから出る生ゴミのほとんどはミミズコンポストに投入できます。
野菜、果物の皮、卵の殻、段ボール、新聞紙、コーヒーカス、お茶カス、トイレットペーパーの芯、パン、残飯、キャベツ、肉、魚、お菓子、納豆、コンニャクなど、とりあえず品目だけ並べましたが、更なる詳細は「作成中作成中作成中作成中作成中作成中」をご覧ください。
与えてはいけないエサ
ミミズに与えてはいけないエサは、ネギや玉ねぎなどねぎ類やニンニクの様な刺激物を嫌います。
後は、ジュースや味噌汁など液体類や油や味噌、醤油などで調理されたものは与えてはいけません。
例えば回鍋肉とか青椒肉絲など、材料そのもはエサにりますが調理する事で与えてはいけないものになります。
コンポストの継続的な管理
- ■ エサの与え方
■ 週1回上から水をかける
■ コンポストの設置場所
ミミズ飼育上最も大事なことは温度と酸素と水分量とそして餌です。
エサの与え方
まずミミズコンポストを立ち上げて3日~1週間はエサを与えない。
それ以降は継続的にエサの与えなければなりませんが、闇雲に適当に入れればいいってものではありません。
エサになる生ゴミや与える量を理解する必要があります。
与えるエサの理想の量はミミズの体重の半分から体重程度ですので、コンポストのミミズの数が1,000匹だとすれば、250g~500gが必要になります。
現実的にこの通り行くとは限りませんので、最初は少なめに入れて様子を見ながら手探りで行うのがいいでしょう。
又、エサは1か所にまとまらない様に、出来る限り平らにまんべんなく与えて下さい。
週1回上から水をかける
湿度を維持するためには水を加える必要があり、目安は約週1回ペースでコンポストの上から水をかけます。
もちろん水の量はコンポストの大きさによって違いますが、水分含有量65~75%にするためには思ったより水の量が多くなると思います。
又、コンポストの底が水が抜ける状態でない場合は、下の方に水が溜まりますので、床材をかき混ぜるなど調整しなければなりません。
コンポストの設置場所
コンポストは風通しが良く直射日光が当たらないところで、温度が30℃以上と0℃以下を避けなければなりません。
又、ミミズは振動を嫌いますので、振動の発生しにくいところに設置しましょう。
ミミズミミズコンポストの堆肥、液肥の利用

✅ ミミズ堆肥の利用
✅ ミミズ液肥の利用
堆肥、液肥の取出し方法とそれぞれの利用方法を解説します。
堆肥、液肥の取出し
- ■ 液肥の取出し
■ 堆肥の取出し
堆肥、液肥の取出しは市販のミミズコンポストなら簡単に取り出す事が出来ますが、自作の場合は工夫が必要になります。
液肥の取出し
液肥とはミミズコンポストの下に抜ける液体の事です。
市販のミミズコンポストの場合は、取り出し口から出たものを容器に回収するだけです。
自作の場合は、コンポストの下に受け皿を設置するなど形状に合わせて作る必要があります。
堆肥の取出し
堆肥とは有機物を微生物の力で分解・発酵させた肥料のことですが、ミミズコンポストではミミズが有機物を分解・発酵させて堆肥になります。
ミミズの力で有機物が堆肥に変わると、ミミズはその堆肥になった床材から有機物が分解されていない床材へ移動します。
つまりミミズが居なくなった床材が完成された堆肥という事ですので、その部分を器用に取り出す事ができれば完璧な堆肥が手に入るという事です。
Amazonや楽天で市販のミミズコンポストを検索すると五重塔のように段になっているものをよく見ると思いますが、あれは一番下の箱が堆肥になったらミミズが1つ上の段に移動できるような作りにしているためです。

それにより一番下を取り出す事でそのまま堆肥として使えるので、堆肥として利用する事を前提としてミミズコンポストを運用しているのであれば、市販の物が断然便利です。
自作でもその仕組みを理解して作れれば問題ないですが、衣装ケースなどで作った場合は工夫しなければ堆肥の取出しが大変になります。
ミミズ堆肥の利用
- ■ 元肥として
■ 追肥として
■ 土壌改良
ミミズコンポストでできる堆肥は家庭菜園程度なら十分カバーできるレベルです。
元肥として
畑の溝底や植穴、鉢底に堆肥を置いて植物の生育につれてゆっくりと肥料成分を効かせることができます。
ミミズ堆肥は、有機肥料ですので化学肥料のように即効性はなく、じっくりと植物を育てたい場合に有効です。
ミミズ堆肥を育苗に使用する場合は、他の土と混ぜて使用しましょう。
追肥として
植物の生育状況に合わせて、株元に堆肥を少量追肥します。
ミミズ堆肥は、化学肥料に比べて肥料成分がマイルドなので植物の生育状況を見ながら必要に応じて追肥を行ってください。
土壌改良
堆肥を土に混ぜ込むことで、土壌の通気性や保水性を高め、植物が育ちやすい良質な土を作ることができます
又、ミミズ堆肥を大量に使用すると、土壌が酸性化する可能性がありますので使用量を調整してください。
ミミズ液肥の利用
- ■ 早く効果が出る
■ 5~10倍にして薄める
■ 根に与える
ミミズコンポストで作った液肥はミミズのおしっこであり、主成分はアンモニアです。
早く効果が出る
ミミズコンポストで作った液肥の養分は窒素のため、根から吸収されます。
ミミズコンポストで採取した液肥は栄養満点で液体のため、根から吸収されやすく堆肥よりも早く効果が出やすいのがメリットです。
5~10倍にして薄める
ミミズコンポストで作った液肥は必ず、5~10倍に薄めて利用しましょう。
液肥を薄めずに使用してしまうと、栄養過多になってしまい、葉や植木の枝がむだに伸びたり確実にマイナスに働きます。
根に与える
ミミズコンポストで作った液肥は窒素のため、根から吸収されるので葉にはかけず、根にかかて液肥を与えましょう。
ミミズコンポストで作った液肥は粘度があり、ぬるぬるしています。
その効果で、雨が降っても地面に残りやすく効果が長持ちしやすいのがミミズコンポストで作った液肥のメリットです。
まとめ
☒ ミミズコンポストで必要なアイテム
・コンポスト本体の準備
コンポストは市販のものを購入する、自作する、自然コンポストの3つあるが、市販のものを購入するのが一番無難。
・コンポストの床材準備
腐葉土、ココナッツ繊維、刻んだダンボールの3つのいずれかだけでも、何とかなるがスタート段階で全滅を防ぐためには、これらを全部混ぜて床材にする事をおすすめします。
・コンポストに入れるミミズ準備
釣り具店やフリマで購入かミミズ専門屋で購入できるが、シマミミズのみコンポストに使える。
☒ ミミズコンポストの管理運用
コンポストは水が抜ける作りにして、床材とミミズの投入し水分調整(水分含有量65~75%)に注意する。ミミズのエサの知識は必須。
☒ 堆肥、液肥の利用方法
堆肥、液肥をそれぞれ取出して使用する。
堆肥は元肥、追肥、土壌改良で利用でき、液肥は堆肥より早く効果が出る。必ず5~10倍にして薄めでは葉ではなく根に与える事。
利用方法はそれぞれ注意点があるので正しい知識を身に付けて利用しましょう。